2月16日に公開された、XHTML™ 1.1 の最新版 Working Draft である、「Second Edition」 （W3C Working Draft 16 February 2007） ですが、やっと一通り目を通す時間が取れたので、前バージョン （W3C Recommendation 31 May 2001） からの変更点で気になったところを簡単にまとめておきます。ほぼ自分用メモ。
1、HTML 形式以外のファイル形式でも配布
This document is also available in these non-normative formats: PostScript version, PDF version, ZIP archive, and Gzip'd TAR archive.
圧縮ファイル（zip | tgz）、PDF、PostScript バージョンが提供されました。HTML や XHTML 1.0 では当然提供されていますが、XHTML 1.1 では今回の Working Draft からの提供です。これで印刷等も楽になる。地味にうれしい。
2月22日 追記
上記別バージョンの件、思いっきり勘違いでした。コメント欄参照のこと。
2、XHTML 1.1 XML Schema Definition の追加
今回一番大きな変更は、XML Schema に関する項目 （XHTML 1.1 XML Schema Definition） が追加されたところでしょう。「Modularization of XHTML in XML Schema」 も策定が進んでいますが、DTD から XML Schema への移行が目に見えてきました。W3C XML Schema 勉強しないとね。
3、Target Attribute Module が復活？
XHTML 1.1 Document Type Definition の部分を見てたら、「Target Attribute Module」 が追加されてるじゃないですか。
<!-- Target Attribute Module .................................... -->
<!ENTITY % xhtml-target.module "INCLUDE" >
<![%xhtml-target.module;[
<!ENTITY % xhtml-target.mod
PUBLIC "-//W3C//ELEMENTS XHTML Target 1.0//EN"
"http://www.w3.org/MarkUp/DTD/xhtml-target-1.mod" >
%xhtml-target.mod;]]>
target="_blank" とか復活なの？
4、MIME タイプに関する記述がなぞ
「Strictly Conforming Documents」 の中で、
XHTML 1.1 documents SHOULD be labeled with the Internet Media Type text/html as defined in [RFC2854] or application/xhtml+xml as defined in [RFC3236]. For further information on using media types with XHTML, see the informative note [XHTMLMIME].
なんて書かれてます。簡単に訳せば、"XHTML 1.1 では、「text/html」 か 「application/xhtml+xml」 で Media Type を指定するべき （SHOULD）" となりますが、「text/html」 でもいいんすか？
「XHTML Media Types」 においては、XHTML 1.1 への 「text/html」 指定は、「SHOULD NOT」 （するべきではない） になっていますが、上の文章だと 「推奨」 している感じになってます。
しかし同時に、文中の最後で 「XHTML Media Types」 を読めって書いてあって、その内容は上記の通りなのでなぞ。
というわけで、気になったのはこんなところ。乗り遅れたせいもあって、他の方々がすでに指摘されているかとは思いますが一応。まだ Working Draft ですから、今後も変更があるんでしょうけど、楽しみです。
