セマンティック Web のための標準的なフレームワーク、RDF (Resource Description Framework) の最新の仕様、「RDF 1.1」 に関する一連の仕様が、2月 25日付けで W3C 勧告 (W3C Recommendation) になりました。
また、RDF 1.1 に対する理解を深めてもらうためのチュートリアル文書、RDF 1.1 Primer など、いくつかの文書が Working Group Note として公開されています。
画像は RDF 1.1 Primer からの引用
公開された W3C 勧告は下記の通り。
- RDF 1.1 Concepts and Abstract Syntax
- RDF 1.1 Semantics
- RDF Schema 1.1
- RDF 1.1 Turtle
- RDF 1.1 TriG RDF Dataset Language
- RDF 1.1 N-Triples
- RDF 1.1 N-Quads
- RDF 1.1 XML Syntax
また、下記の 3つの文書が、Working Group Note として公開されました。
RDF 1.1 Primer は 「Why Use RDF? (何で RDF を使うの?)」 から始まって、「RDF Data Model (データモデル)」、「RDF Vocabularies (語彙)」、「Writing RDF graphs」 では具体的な記述法まで詳しく説明されています。
特に 「Writing RDF graphs」 のセクションは、以前の FPWD の時より細かい説明がされていますので、よりわかりやすくなったんじゃないかと。
RDFa 1.1 関連仕様はすでに勧告済み
(X)HTML 上で RDF を使用するための仕様として RDFa 関連仕様が、一足早く去年の夏の時点で W3C 勧告になっていますし、こちらの方が一般的なフロントエンド開発現場では使用頻度が高いかもしれませんが、参考までに下記に挙げておきます。
- RDFa Core 1.1 - Second Edition
- HTML+RDFa 1.1
- XHTML+RDFa 1.1 - Second Edition
- RDFa 1.1 Primer (Working Group Note)
ついでに、RDFa 1.1 の軽量化版、RDFa lite 1.1 は 2012年に W3C 勧告になっています。こちらは Microdata などとあわせてすでに使用されている方もいいかもしれません。
ということで、RDFa まで含めた、RDF 1.1 関連仕様に関しては、すべて勧告として公開された形です。