Git バージョン管理システムのホスティングサービスとして最も有名、かつ利用者の多い GitHub ですが、プログラミングの現場だけでなく、Web 制作の現場、執筆、利用規約をはじめとしたドキュメント、ガイドラインの策定など、近年は幅広く使われるようになりました。
そんな、GitHub の使い方を、ノンプログラマな人にもわかりやすく解説した書籍、「Web 制作者のための GitHub の教科書」 をインプレス様よりご恵贈いただいたので紹介です。
基本機能を丁寧に解説
GitHub の Web インターフェースの解説から、基本的な用語の解説やアカウント開設の手順、さらに SourceTree を使用した設定から具体的なバージョン管理の流れまで丁寧に解説してくれていますので、初めて GitHub を使うという人でも、順を追って手を動かしていけば問題なく基本的な使用方法を習得できるようになっています。
操作は基本的に SourceTree を使用する前提で解説されていますが、コマンドラインでの操作方法も併記されているので、GUI ではなく、コマンドラインで操作したいという人にもわかりやすいですし、GUI に慣れて、コマンドラインで効率化したいというタイミングで再度読み返すことで、徐々にコマンドラインでの操作に移行するなんてこともできると思います。
コミュニケーションツールとしての特長を活かす内容
GitHub はもちろん Git のリモートリポジトリホスティングサービスなので、「バージョン管理」 という用途がメインと考えられるわけですが、コミュニケーションツールとしての役割がかなり重要なサービスだと思います。
本書の第 4 章では複数のデザイン案の検討、採用までを Issue を利用して行うチュートリアルを皮切りに、第 5 章、第 6 章でも プルリクエスト、Issue と、GitHub を利用して相互にコミュニケーションをとりながら開発を進めていくための基本的な手法がしっかりと解説されています。
例えば、まだ本格的に Git、GitHub の導入に踏み切れていない Web サイト制作会社さんなどで導入を検討したり、実際に導入するとなった時の社内教育を行う場合にも、本書の内容はかなり役に立つんではないかと思います。
ということで、GitHub について、導入したいんだけどちょっと難しそうだなと思って躊躇している方や、あれってプログラマが使うサービスでしょ? 私には導入のメリットがないよ...... なんて思っている Web デザイナーさんなど、ノンプログラマーの方には、一度読んでみることをオススメしたい書籍ではないかと思いますよ。