Google Chrome 68 は SSL で保護されていない全てのページに対して 「安全でない」 と警告する

2018年 7月下旬に正式リリース予定の Chrome 68 より、SSL で保護されていない (HTTP 接続で提供される) 全ての Web ページに対して、アドレスバーに 「安全でない」 という警告が表示されるようになるという話。

情報アップデートされています。詳しくは 「Chrome における HTTPS 通信時の 「保護された通信」 表記廃止、非 SSL 接続時の警告表示の変更と適用開始時期が発表される」 をご覧ください。

Google Chrome は去年、2017年 10月 17日に正式版がリリースされた Chrome 62 以降、SSL(TLS) で保護されていないページでパスワードを入力しようとした際に 「安全ではないですよ」 と警告する機能を実装しています。また、同様の機能は Firefox でも採用されています (Firefox 52 以降)。

Google は以前から SSL で保護されていない接続に対しては全て、「安全でない」 と表示すべきだとの立場をとっていて (下記参考記事)、将来的には入力フォームの有無にかかわらず HTTP 接続の Web ページに対して警告を表示するようになることは予想されていましたが、今回、その時期が正式に発表されました。

HTTP 接続が安全でないと表示される時期

今回の変更が有効になるのは Google Chrome 68 からです。正式版のリリース予定は 2018年 7月 24日ですから、概ね 5ヶ月後ですね。各バージョンのリリース時期は下記ページで確認できます。

現状では Let's Encrypt など、無料で、しかも簡単に利用できる SSL 証明書もあったりして便利になりましたし、個人運営のサイトだとしても、SSL の導入障壁はほぼないと言ってもいいような状況ですから、それ程の騒ぎになるような話ではないかもしれませんが、Web サイトの運営に関わる方は気にしておいた方がよい話題ですね。

ちなみに、今回の件をアナウンスした Chromium Blog でも下記のように、すでに多くの Web サイトが HTTPS に移行していて、そのペースはすごいぜと書かれています。

Developers have been transitioning their sites to HTTPS and making the web safer for everyone. Progress last year was incredible, and it's continued since then:

  • Over 68% of Chrome traffic on both Android and Windows is now protected
  • Over 78% of Chrome traffic on both Chrome OS and Mac is now protected
  • 81 of the top 100 sites on the web use HTTPS by default

A secure web is here to stay - Chromium Blog より引用

今後は HTTPS でのアクセスがスタンダードとなり、HTTP で接続すること自体が珍しい感じになっていくんでしょうかね。まぁ今でもかなりそういう状態になっているとは思いますが。

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