「できるポケット HTML&CSS 全事典」 が全面改訂、「改訂 3 版」 の発売が決定しました

2015 年の初版発売以降、おかげさまでロングセラーいただき、現在は初版を大幅改訂した改訂 2 版が第 5 刷まで発売されている書籍 「できるポケット HTML&CSS 全事典」 ですが、今回、2 度目の全面改訂版となる 「改訂 3 版」 が 2022 年、8 月 22 日に発売されることが決定しました。

一番最初の版を 2015 年に発売以降、おかげさまでロングセラーいただき、その後、2020 年の 2 月には大幅改訂した改訂 2 版を発売、ありがたいことに現時点で第 5 刷まで重版して頂いている書籍 「できるポケット HTML&CSS 全事典」 ですが、今回、2 度目の全面改訂版となる 「改訂 3 版」 が 2022 年、8 月 22 日に発売されることが決定しました。

2020 年の改訂 2 版では、主にリファレンス部分で情報として古くなっていた記述を、その時点での HTML Standard や、CSS の各仕様に合わせて書き直したり、特に CSS 編ではその時点でブラウザの対応がある程度進んでいたプロパティや機能に関して、新たに追加したりということをしました。

そこからもう 2 年が経過...... HTML / CSS の仕様書はガンガン更新されていくし、ブラウザのサポートもどんどん広がって、現在の状況を考えると、どうしても 2 年前に書いた内容というのは古くなってしまいますから (これは紙媒体である以上ある程度は仕方ないんですけどね)、やはり制作の現場でリファレンスとして使っていただくには定期的な改訂は必要。

また、書籍を実際にお読みいただいた方はわかると思いますが、HTML / CSS の基礎知識編については、元々あくまでおまけコラムっぽいノリで書いていたこともあって、改訂 2 版の作成時にもそこまで手を入れなかった一方、読者の方からは 「最初に読むであろう基礎知識編がリファレンスの後ろにあるのはなんで?」 みたいなご意見も頂いてたりしてて (すみません、元々はあくまで 「おまけ」 だったもので......)、この辺もきちんと最新の情報で、しかも 「基礎知識」 という章にふさわしい内容に書き直すみたいなことを今回の改訂 3 版では行っています。

すでに Amazon さんではページも用意されて予約が始まっているようですので、もし 「前から HTML / CSS のリファレンス本が 1冊欲しかったんだよね」 とか、「B6 サイズでコンパクトなリファレンス本ちょうど探してたんだよ」 という方がいらっしゃいましたら、この機会にご予約頂けると幸いです。

今回の改訂で表紙が青ベースになります。

冒頭に書いたとおり、発売予定は 2022 年、8 月 22 日です。まだちょっと先の話で、この記事執筆時点ではまだ完全に校了していない状態ですが関係者一同発売日に向けて鋭意作業を進めているところです。

基礎知識とかきちんと書き直そうって、基礎知識編の原稿を全部新たに書き直した結果、担当編集者さんが想定していた以上の分量を書いて想定ページ数を上にぶっちぎるなど、改訂作業の当初から色々とやらかしてご迷惑をおかけしていますが、その分、基礎知識編なんかはかなりわかりやすくなって、初学者の方でも基礎知識 → リファレンスと読んでいただければ最初の取っかかりとしてお役に立てるんじゃないかなと。

以前の改訂時も書きましたが、Web に便利なリファレンスサイトがある時代にわざわざ書籍を手元に置く意味とは? みたいな話もあるとは思いますが、ありがたいことに旧版をご購入いただいた方からも 「手元に置いておいてサッと開けるってやっぱ便利ですね」 みたいなポジティブな反応をいただいたり、教材としてご利用頂いたりというケースもあるようで。

用途によっては紙の書籍って結構便利に使ってもらえるのかなと思いますので、興味があればご覧頂けるとうれしいです。

あ、それから現時点では紙の書籍の予約だけですが、改訂 2 版と同様、追って電子書籍版も発売されると思いますので、その辺の情報がはっきりしたらまた追記します。

見本誌が届いたので追記

「できるポケット HTML&CSS 全事典 改訂 3 版」見本誌

発売まで約 2 週間というところで見本誌が届きました。実際に届いた表紙のデザインは、事前にデータとして見せてもらっていたものより鮮やか、というか爽やかな青で、個人的には結構気に入ってます。書店でも目立ちそう。

で、前回の大幅改訂版でもページ数が 100 ページ以上増えて 528 ページっていうかなりぶ厚い本になっていたんですが、今回の改訂 3 版ではまたさらにページ数が増えて、592 ページとほぼ 600 ページに迫る状態になりました。

主にブラウザのサポートが揃って実用的になった CSS セレクタやプロパティが前回改訂時よりも大幅に増えていることが要因ですけども、それでも今回は掲載を見送りましょうってなったプロパティなんかもかなりの数あるので、全部載せようとしだしたらきりがないなと......

これだけページ数が増えてお値段据え置きですからね。ただでさえページ数増えてんのに、そこに加えて昨今の材料費の値上がりなんかを考えたら実質値下げですよ。まぁ主にページ数増やしたのは私がこれも載せてくれとか言って原稿を書きすぎたのが原因でして、編集部の方々もさぞ心の中では「予定よりページ数増やしやがってクソが」と思っていたんじゃないかと推測されますが、色々と工夫をして頂いて書いた原稿はほぼ掲載して頂けました。

ちなみに、CSS 編の分量だけでもそろそろ紙の書籍の限界に近づいている気がしますけど、HTML 編に関しても、ご存じの通り、HTML Standard は継続的に更新されていくので、それを追いかけるとこちらもきりがありません。

実際、代表的なところでいうと、今回の改訂のお話を頂いた時点で仕様から「アウトラインアルゴリズム」が消えるかも...... みたいな話が出ていて (話自体は数年前から出てたんですが、最近になって具体的に動き出した)、その前提で新たに起こした原稿上ではアウトラインアルゴリズムとかそれに関連するあたりの解説をしつつ、「でも近いうちに仕様から消えるかもしれないけどね」みたいにお茶を濁してたら、校正の本当に最後の最後のタイミングで消えやがりまして......

今さら原稿を大きく書き直すわけにもいかないし、でも折角の改訂版なのに発売時点ですでに情報が古いってもの悔しいし、間に合うならなんとかしたい。ということで「アウトラインアルゴリズム」の削除に伴う、「セクショニングルート」カテゴリ廃止への対応や、hgroup 要素のコンテンツモデルが変更された部分に関して校了直前 (印刷所に行く直前) に修正入れてもらったりしつつなんとか辻褄合わせてという感じで色々大変でした。

これをやったところで、仕様書との差分が生まれるのを防げるわけではないのであまり気にしすぎても仕方ないんですけども、現状の HTML や CSS の速度感に紙の書籍でついていくのは改めて大変だなと。まぁでも前回の改訂版を出したときにも書いたんですが、「紙の書籍を手元に置くメリット」ってのはあると思いますので、書店で見かけた際は是非お手にとって頂ければ幸いです。

ということで、すでに予約販売は始まっております。代表的なオンライン書店でいうと下記。あとは全国の書店さんでも購入できますのでよろしくお願いいたします。

関連エントリー

記事をここまで御覧頂きありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートしてみませんか?