iPad の手書き系アプリでメモなどを書く際、指でもいいんですけど、手元が見にくかったりして書きにくいことがあったりするので、スタイラスが欲しいなと思っていました。
ところが、iPad や iPhone のような静電容量式タッチパネル用として市販されているスタイラスは、キーボードのタップなどには向いていても、文字を書いたりすると画面に引っかかってスムーズに行かなかったり、なかなかいい物が見つかりませんでした。
そこで、もう面倒なので自分で作ることに。要はスタイラスの先端から自分の指に電気が流れさえすればいい訳ですから、市販の導電スポンジ(IC とか CPU とか刺しておく導電性のウレタンフォームです。)と、金属製の鉛筆ホルダーを使ってサクっと作ってみたらうまく行きました。折角なので作り方を簡単に紹介してみたいと思います。
まずは材料から。下記の材料を使います。
- 導電スポンジ
- 鉛筆ホルダー(電気を通す金属製のもの)
- 銅線(導電スポンジの固定とホルダーへの伝導用)
導電スポンジは、CPU やメモリなんかを買うと付いてきますが、今回は大きくて少し厚めのものが欲しかったので購入しました。(サンワサプライ TK-P2 導電スポンジ)
鉛筆ホルダーは、よく文房具屋さんで見る、昔ながらの (クツワ補助軸) を使いました。正式名称って「補助軸」なんですね。初めて知った。ポイントはねじ式である程度太さにばらつきがあるのもでも固定できるって事と、金属製で電気を通すって事。2本入りで 200円程度です。
最後に銅線ですが、これは余っていた配線用コードのゴム被膜を剥がしたものを使いました。これら材料費は全部で 1,000円いかない程度ですからリーズナブルですね。
材料が揃ったら作りましょう。
1. ペン先を作る
まずはペン先を作ります。導電スポンジを十字型に切ります。十字に切るのはすぼめて中心部分をペン先にするためですよ。
十字型に切った導電スポンジと銅線。
そして鉛筆ホルダー。
次に、ペン先の形に整えます。導電スポンジの4本の足をすぼめたら、そこを用意していた銅線で縛って、あとは指でコネコネしてペン先の形を整えます。
下の写真がペン先型に整えたもの。スポンジの長さは手で持つ時に触れる部分くらいまであった方がいいですね。太さはホルダーの直径に合わせますが、きっちり固定するため、少しきついくらいがいいです。
2. ホルダーに作ったペン先を固定で完成
ここまで出来たら、ホルダーにペン先をしっかり差し込んで…
固定用のパーツをねじ込んでしっかり固定したら完成です。簡単でしょ。
では早速使ってみましょう。タップは市販のスタイラスでもほとんど問題ないと思いますが、問題は文字を書いたりといった操作が問題なく出来るかです。まずはメモアプリで文字を書いてみますが…
ご覧の通り (といっても写真なので伝わりにくいですけど) すらすらですよ。
調子に乗ってさらっと絵とか書いてみました。うん。書きやすい。
ということで、iPhone や iPad 用にスタイラスが欲しいんだけどいいのが見つからないなという方、日曜工作してみてはいかがでしょうか。