Atom PP (いわゆるAtom API) に関しては、Blog への投稿などをはじめとした自分のサイトに対する外部からのコントロールとか、その辺の利用イメージが先行しがちですが、XML、Web サービス関連で著名な Yoshimatsu 氏のエントリーを拝見してその可能性を再認識。
Google Maps と Yahoo! Maps、それぞれの API のデータ処理の違いを例に API (Application Programming Interface) から SPI (Service Provider Interface) への流れにみる Atom PP への期待を書かれています。
Atom PPによって、他人のWebサイトにデータを注入するという作業がもっと一般的になれば、中小企業が大規模サイトに相乗りして商売ができるという、かつて検索の世界におこった革命(言いすぎ)がもっと広い分野でおこるのである。
大規模なトラフィックを集積できる Web サービス提供者と、それを利用してサービスや商品を販売する中小企業っていう図式。前者がハードを提供し、後者がソフトを提供するっていう、なんかテレビゲーム業界みたいだ......
Atom PP などを本格的に利用すれば、例えばショッピングサイトなどを構築する際も、ローカル PC 上の商品データベースから直接かつリアルタイムにサイトを構築していくなんてことも出来るわけで、それはもう CMS とかいらないですねっていう話だし、リアルとネットの両方で商売している人たちなんかにとっては商品データベースの共有なんかもできていい感じとか思っていたんですが、SPI の観点で Atom PP を見ると、Web サービスを利用して出店させるショッピングモールとか、販売代行サイトなんていった発想も出てくるってことですね。
そのときWebは、大量トラフィックを獲得する少数サイトと、そこに相乗りする中小規模のビジネスにキレイに分けられることになる。それがいいことなのかどうかはわからないが。
立地条件が商売を左右するのはリアルは当然としてネットも同じでしょうから、好む好まざるに関わらず避けられない流れなのかもしれません。自サイトへのトラフィック誘導に執着することもないわけですし。
ただ、立地がいいところでも、みんながそこに集まってしまえばその中で抜きんでるための競争というのが生まれるでしょうから、トラフィックが一極集中した上に勝ち負けの差も両極化するんでしょうな。Atom PP から話がズレましたが......