インターネットを介して、遠隔地にいる人との同時録音を可能にするシステムが登場とのニュース。
海外のミュージシャンに参加してもらうために、膨大な費用をかけ外国のスタジオへ行ったり、反対に海外から来てもらったりということがある。しかし、そんな従来の常識を覆すインターネットを利用したシステムが登場した。ドイツのDM Digital Musician GmbHが開発したプラグインソフト、「digital musician link」(DML)というのがそれだ。
プロユースでの本格的な遠隔レコーディングを実現するシステムですが、「digital musician link」 (DML) のすごいところは、このプラグイン自体が無料配布というところ。動作環境としては
DMLはWindows上のVSTおよびMac上のAUという規格に適合したプラグインであり、CubaseSXやLogicといったDAW(Digital Audio Workstation)ソフトを持っていれば簡単に利用することができる。
例えば CubaseSX だと実売 10万円前後のソフトウェアですが、逆に言えばそれ以外の追加予算なしに高品質な遠隔同時レコーディングが可能になるなら安いものです。
音楽業界以外でも、Podcastで離れたところに入る人のインタビューを収録したいときや、遠隔地からのいわゆる生中継レコーディングなどにも使えそうで、なかなか面白そうです。
なお、DM Digital Musician GmbHではDMLを配布するとともに、「digitalmusician.net」(DMN)というコミュニティーサイトの運営もしており、ここで、ミュージシャン同士が出会ったり、そこで新しい音楽が作られていくことなども想定している。現状では英語でのサービスのみだが、年内には日本語化される予定だ。
コミュニティーサイトで出会ったミュージシャン同士が DML によって遠隔セッション、そこから新しい作品が生まれると...... Web2.0 な感じでクールです。