Google が今年の初旬から提供開始している Google +1 が日本の検索結果にも表示されるようになったそうです。Google Japan のオフィシャル Blog で発表されました。
「Google +1」 ボタンは、簡単に言えば、Facebook の 「Like!(いいね!)」 ボタンの検索エンジン版といえるもので、Google +1 が面白いのはそれが他の人の検索行動に影響を与えるという点。Google +1 が検索結果の表示順位に影響を与える将来的な可能性も示唆されていたりもしますし、今後どういう風に活用されるのか気になる方も多いと思います。ちなみに、Google +1 ボタン自体はこちらのページから設置用ソースコードを取得できますよ。
今年 3 月から、google.com の検索結果に 「+1 」ボタンを表示してきましたが、本日より、日本語を含む43 の言語で、+1 ボタンが検索結果に表示されるようになります。
+1 ボタンは、とてもシンプルなアイディアを体現した機能です。「いい!」と思うウェブページに出会ったら、「+1 」ボタンをワンクリックするだけで、その評価を友人や知り合い、広く世界のユーザーと共有することができます。同じように、あなたが検索している時に、関連性が高ければ、友人や知り合いの 「+1」 が表示されるかもしれません。
たとえば、今年は暑くなりそうなので、夏休みは北海道に旅行しようと情報を探しているとします。検索結果に表示された湖畔のロッジを紹介しているページに、たとえばあなたの友人が+1 していたとしたら、それが検索結果に一緒に表示され、友達がおすすめしていることが一目でわかります。もし、あなたの友達にバリスタやコーヒー好きがいなくても、世界中の人がどれくらい +1 したのかが検索結果に表示されれば、サイトを選ぶときの手助けになります。
ちょっと気になるのは、Google +1 は (少なくとも今のところ) 自分のソーシャルグラフにはあまり関係なく、「他人の検索結果」 にしか影響を与えないので、ユーザーが +1 するモチベーションってどこにあるんだろ?っていう点。
つまり、Facebook の 「いいね!」 でも Twitter でつぶやくでも何でもいいんですが、基本的には知り合いにいいサイトがあったから教えたいっていうモチベーションがソーシャルレコメンデーションの基本だと思うんですが、一応、Google アカウントと紐付いて自分が +1 したサイトは見られる (公開もされる) ものの、Google ってそれを共有する 「場」 を持ってないんですよね (Buzz?何それ美味しいの?)… 個人的には、それなら最初から Twitter でつぶやくなって思ってしまいました。
なんていうか、ソーシャル系のサービスではことごとく失敗してきた (失礼) Google さんですが、その辺のことって今後どういう風に展開していくんでしょ。他社サービスのソーシャルグラフと連携させるのかとか… Google +1 が SEO 的にどうこうなんてのはまったく興味ないんですが、Google さんにとってソーシャル系サービスで初のメガヒットサービスが Google +1 になるのかならないのかってのが個人的にとっても気になります (余計なお世話ですね)。
6月29日追記
Google さんは自分とこで SNS をはじめるそうです。「Google+ (グーグル プラス) プロジェクト」 が発表されました。
ShareThis も Google +1 ボタンに対応予定らしいよ
余談ですが、ソーシャル系のボタンがたくさんあって、いちいち設置してたら面倒な今日この頃、当 blog では楽…ゲフン、もとい、ソースコードの一元管理を実現をするため、ShareThis のソーシャルボタンを使っています (カスタマイズしてはいますが)。これ、1ストップで色々なソーシャル系サービスのボタンを設置できるのでお気に入りなんですが、ShareThis でも近いうちに Google +1 ボタンに対応するみたいです。
サポートフォーラムに中の人から下記のような返信がありました。
Hi, ShareThis will release Google +1 support in the next 30 days. Thanks
上記返信自体は、1週間くらい前に書き込まれたものですので、近いうちに正式な発表があるんじゃないですかね。