いや、あの... もう発売から半年近く経ってて、今さら感ハンパないんですが、やっと全部読む時間が取れましたので、気にせず紹介です。もうすでに購入済みの人も多いのかもしれませんが。
「Web 制作者のための Sass の教科書」は、CSS HappyLife の平澤氏、Sou-Lablog の SOU 氏共著による SASS の導入から、制作現場で実際に使える実践的な Tips まで網羅した書籍。
個人的にはタイトルに 「教科書」 って付けるの勇気あるな...... と思いますが、その名に恥じず、Sass について入門から実践まで網羅していて、最初に手に取る書籍として文句なしにオススメできるのわかりやすさと、内容の濃さだと思います。
第4章までで基本は網羅
これから Sass を導入したい、Sass で何ができるんだろ? 何が便利なんだ? という人には、第1章 ~ 第4章までで詳しく説明されています。Windows、Mac の両環境向けに環境構築の方法もきちんと解説されていますし、基本的な操作方法から、@extend や @mixin といった、Sass の機能を活かす上で重要な機能まで、サンプルソースを交えて解説してくれているので、初めての人でも理解しやすいと思います。
第5章からは実践的な内容
第5章の 「現場で使える実践 Sass コーディング」 では、実際の制作現場での活用方法や、実践的な Sass のサンプルソースの紹介などを、用途別に解説してくれているので、「Sass は導入しました。さて実際にはどうやって使おうか...... 」 という段階の人にはとても役に立つと思われます。
また、第6章からは Compass の活用方法や、Sass 対応エディタについての紹介まで書かれていて、「初歩的な Sass の導入方法や、基本操作については大丈夫なんだけど」 という人でも十分有益な内容になっていますので、興味のある方は手に入れてみるといいかもしれません。
Kindle 版も発売済みとのことですので、電子書籍で読みたいという場合はこちらを選択するのもいいかも。
慣れたら自分なりに応用したらいいと思うよ
個人的に、Sass はコーディング部分に特化して使って、コンパイルから先 (コンパイルして、必要に応じてベンダプレフィックス付けて、プロパティのソート、その他 CSS の結合とか、Minify とか色々) は Grunt に任せるっていう運用で最近は落ち着いてるので、Sass のコマンドに関してはあまり使ってないんですが、その辺は使っている自分なりに一番効率がいい方法がわかってくると思います。
ちなみに、私が Sass を使ってるエディタは秀丸さんです。これだけは何か知らないけど長年変わらないです。自分なりに環境設定とか単語補完辞書とか使いやすいように長年メンテしてるせいで、もう変えるのがメンドクセってなっちゃってる。
この書籍にも秀丸さん、対応エディタとして紹介されているので、同じように長年の秀丸ファンという人も安心。
参考エントリー
余談
実は私、この書籍は発売日に買ったんですけどね、その後、ありがたいことにご恵贈いただいて 2冊になっちゃったんで、1冊は会社の本棚に置いて社内の人が誰でも読めるようにしてあります。
Sass 自体は開発現場ではスタンダードなツールといってもいいレベルにまで普及していますし、個人レベルでの効率化のため Sass を選択して導入するというだけでなく、「会社として Sass を全社的に導入しましょ」 みたいな話も普通になって、社内で勉強しましょうみたいな必要がでてくることも多いと思いますので、そういう場合の文字通り 「教科書」 として、この書籍を使うのもいいかもですよ。