INTERNET Watch で 「米 Amazon.com、書籍販売ページのレイアウトを大幅に変更」 という記事が掲載されていました。
新しいページでは、書籍の表紙画像と購入ボタンとの位置関係が左右逆に配置された。最も視線が集まると言われる左側の部分に、これまでの倍ほどの大きさで「ショッピングカートに追加」ボタンと商品価格、送料が大きく表示される一方、右側の部分に書籍の表紙画像が移動し、これまでよりも大きく表示されるようになった。それに伴って書籍の詳細な情報が画面下部に移動している。
しかし、実際の amazon のサイトは見た人によって従来どおりのデザインのままだったり、記事の通りデザインが変更されていたりと、まちまちだったのではないでしょうか?実際にブラウザを2つ立ち上げて同じ商品ページにアクセスしてみたところ、それぞれ別のコンテンツレイアウトのサイトが表示されました。
まず、下が従来の商品ページのレイアウト。
次に、こちらが今回の新しいレイアウト。
amazon はサイトデザインやコンテンツ内容の変化が、ユーザーにどれくらいの影響を与えるかを検証するためのテスト (通称 AB テスト) をしばしば行うということが、松本晃一氏の著書、「アマゾンの秘密」 で書かれていましたが、おそらく今回のデザイン変更はこの AB テストによるサイトデザインの検証に遭遇したのではないかと思われます。
以前にも amazon.com のサイトから上部のナビゲーションタブが無くなって、「amazon がタブデザインを廃止か」 などと話題になったことがありましたが、こういったテストを繰り返すことで、ユーザーがもっとも購入しやすいサイト作りを追求する姿勢はさすがといったところです。
個人的には従来のデザインに慣れていることもあって今回の左右逆バージョンはちょっと違和感がありましたが。