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Web デザイナーの進む道

セマンティック Web や Blog などを代表とする次世代 Web という考え方を指すものとして 「Web2.0」 という言葉が使われるようになってしばらくた...

セマンティック Web や Blog などを代表とする次世代 Web という考え方を指すものとして 「Web2.0」 という言葉が使われるようになってしばらくたちますが、ここ最近の Blog ブーム、RSS を代表とした XML データの普及、Amazon を始めとした Web サービス盛り上がりなどを見ていると確実に Web の世界が次のステージに移りつつあるということを実感します。

一部の限られた人たちによる情報発信の時代、ファーストステージから、インターネットがコモディティー化し、Blog などのツールによって誰でも簡単に情報発信できるようになったことで、今度はそれらの膨大な情報、または個々人の能力 (知恵とか知識とか) をミックスして新たなる価値を創造するというセカンドステージへのシフトは着々と進行しています。

個人的には "ブラウザでアクセスした際の見た目" を主眼置いた従来からの HTML による Web サイト制作はすでに晩期を迎えていると感じていて、XML によるデータの構造化 (情報のデザイン)、RSS や API を利用したコンテンツミックスなどが今後の Web コンテンツ制作の主流になっていくものと考えていたのですが、ちょうど良いタイミングで Web2.0 における Web デザイナーの要件に関するコラムが 「Digital Web Magazine」 に掲載されていました。

ここで語られている Web2.0 における Web デザインに重要な要素は大きく 6つ。

  1. Writing semantic markup (transition to everything XML)
  2. Providing Web services (moving away from place)
  3. Remixing content (about when and what, not who or why)
  4. Emergent navigation and relevance (users are in control)
  5. Adding metadata over time (communities building social information)
  6. Shift to programming (separation of structure and style)

1、Writing semantic markup

構造的なマークアップ。つまりはセマンティック Web の考え方による情報の構造化が重要だと。構造定義のためのマークアップとデザイン定義の CSS の分離がより明確になるということです。ただし、HTML (XHTML) による構造定義には限界があるため、将来的には XML への完全なシフトが行われるとも。

2、Providing Web services

Web サービス (API) の提供。独自フォーマットによるサービス提供、技術の囲い込みの時代は終焉し、Web サービスを公開することで新しい価値が創造されることを理解する。

3、Remixing content

コンテンツのリミックス。RSS の普及によって、サイトにアクセスされることを前提とした Web デザイン自体が過去のものとなりつつあり、ユーザーは自分の好みによって自由にコンテンツを組み合すことができる時代。Web サイトという枠を超え、情報のブランド化を考えること。

4、Emergent Navigation and Relevance

ユーザーによるコントロール。「情報の取得 = サイトに訪れる」という概念からの脱却。

5. Adding metadata over time

コミュニケーションのためのメタデータの追加。ソーシャルブックマークなどによるコンテンツの分類。

6. Shift to programming

プログラマー思考へのシフト。Web サービスなどによるデータの利用を念頭に置き、コンテンツとスタイルを別々のものとして構築する能力が求められるということ。

私の英語の読解力は人様に自慢できるようなものではなく、間違った解釈をしている可能性もあるのでなんですが、これらから感じるのは、オーサリングソフトなどを使ってサイト制作ができますレベルで立ち止まっている人にとっては結構厳しい時代になるのかなと。逆に言えば HTML や CSS、XML などを理解し、これらをうまく活用できるスキルを身に付ければ、それは Web デザイナーにとって強力な武器になるわけで、大きなチャンスともとらえることもできます。この辺の感じ方は人それぞれだとは思いますが......

私的には Web 全体が大きく変化していく時期にリアルタイムで遭遇できるっていうのは結構幸運なことなんじゃないかと感じている今日この頃ですが。

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