Let the YouTube Do the Talking

日本からのアクセス数もうなぎ登りの動画共有サイト YouTube。ユーザー間での人気はいまさら語る必要もないと思いますが、ここ最近は YouTube のビジネス...

YouTube日本からのアクセス数もうなぎ登りの動画共有サイト YouTube。ユーザー間での人気はいまさら語る必要もないと思いますが、ここ最近は YouTube のビジネスモデルに関する話題が結構熱い感じですので、ちょっとまとめてみました。どっちかっていうと自分用メモ。

いろいろあるんですけど、直近で特に気になったのが下記。

最初の CNET Japan の記事は、YouTube のビジネスモデルに対するアメリカの調査会社 IDC のリサーチアナリスト Josh Martin氏の指摘。

原文タイトルは、「Is YouTube a flash in the pan?」。flash in the pan...... パッと成功してすぐ消えてしまう...... おもいっきり意訳してしまえば、「YouTube は一発屋?」 みたいな感じでしょうか。YouTube の収益モデルに関する懸念は、前々から言われていますが、現状で考えられている懸念点がわかりやすくまとまっています。

2番目は最近 TechCrunch に載った記事。主な内容は表題のとおり、YouTube が今までに調達した資金は 2500万ドル (28~29億円くらい) になったということを伝えるものですが、その中の下記の記述、

Forbes reports that YouTube's bandwidth fees are approaching $1 million per month.

YouTube のネットワークインフラ維持コストが、月間で 100万ドル (1億1000万円以上!) に達しているという部分がインパクトを与えました。

で、この辺を受けて梅田望夫氏が 「YouTubeについて」 というエントリーを上げていますし、Blogosphere でも YouTube のビジネスモデルについて多くの人が熱く語っていて興味深いです。

YouTube の収益モデルに関して個人的に考えつくのは、有料版コンテンツの取り込みと、あとはやはり広告ですかね。

まずはサイト上への広告掲載ですが、これはすでにスタートしていますね。それ以外では、例えばマーケティング目的の動画をアップしている企業などもすでにいますので、そういった企業向けに有料プログラムを提供するとか、外部のサイトに貼られた動画も広告媒体として使えるように、動画自体への広告挿入をしてしまうなんていうのもありかもしれません。

動画への広告挿入に関しては、強制的に CM が入るというのは微妙かもしれませんので、例えば動画の内容を解析して、コンテンツマッチ型の広告が再生中の動画内にさりげなく入るような形が実現できるのであれば、それほど違和感なく受け入れられるんでは?なんて適当なことを考えてみたり...... 技術的な難易度とかさっぱり無視ですが。

↓例えばこんな感じ。

YouTube 広告を妄想

ただ、この場合は広告の掲載方法よりも、著作権問題や、投稿された動画の内容チェックが厳密にできていない現状で、広告主が安心して広告を出せるのかという点の方が大きな問題かもしれません。でも著作権的に無問題な素人制作コンテンツばかりの YouTube って広告媒体としての魅力はどうなのっていう気がするし、だからといってプロばっかりじゃ、ユーザー参加の面白さがなくなってしまうし...... なかなか難しい。

で、そんな折に、 ITpro に掲載された、「グーグル村上社長"Google八分"を語る」の中でのこんなくだりが気になったり。

Google Videoでは有償コンテンツの販売も行っているが「Googleとしては基本的に広告モデルにしていきたいが,課金したいというコンテンツオーナーのために販売も行っている」という。広告モデルの場合,広告料金の8割がコンテンツオーナーに,2割がGoogleに配分される。

Google Video も基本的には広告による収益モデルを思考しているのね...... もちろん、村上社長がすべてを語っているとは思いませんが、やっぱり広告しかないのかなと。

YouTube がしっかりとしたビジネスモデルを確立し、動画関連ビジネス界の巨人となれるのか、一瞬の花火のように散ってしまうのか...... いつも使わせてもらっている1ユーザーとして注目したいところです。

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