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伝えるべきは物語

先日とある会社の知り合いと話しているときに、「ビジネスブログなんて言われて、情報発信が大事だって言うけど、情報って言っても何を発信すればいいのかわからない。」 ...

先日とある会社の知り合いと話しているときに、「ビジネスブログなんて言われて、情報発信が大事だって言うけど、情報って言っても何を発信すればいいのかわからない。」 なんて声を耳にしました。

確かに色々な企業の担当者さんなどから聞く話において、Blog をビジネスに活用したいという要望自体は多いものの、Blog を何のために活用するのか、特に Blog で何を情報として発信するのか、といった点についてはイマイチはっきりとしていない方がまだまだ多い気がします。冒頭の企業さんのような、情報発信したいけど、発信するような情報がないし...... なんていう悩みも実際多いですね。

発信する情報がないと思ってしまう原因としては、小難しい理論やら、読み応えのあるコラム、インパクトのある新製品・新サービスのリリース記事などといったものが発信すべき情報だ、などといった固定観念みたいなものがあって、そうなると当然、そんなものを定期的に書けるようなリソースはないよ、みたいな話になって引いてしまうなんてケースが多いです。

もちろん、そういった情報をひっきりなしに発信できれば、それはそれですばらしいのですが、企業が Blog で伝えるべき情報としてはもっと重要で、しかもどの企業にも等しく存在するものがあるんですよ。

それは、「物語」。

Humans are not ideally set up to understand logic; they are ideally set up to understand stories.

Roger C. Schank (A WHOLE NEW MIND , Daniel H. pink , P100)

人間は論理を理解するようにはできていない。人間は物語を理解するようにできているのだ -- とは認知科学者、ロジャー・C・シャンク氏のお言葉。人間は物語の形をとって伝えられたほうが、より明確に情報を理解することができ、しかも印象に残るのだそうです。

アクセスできる情報の量が飛躍的に増大し、さらにその情報へのアクセスが容易になった現在の世の中では、1つ 1つの情報が与えるインパクトは相対的に低下してしまいます。ありきたりな商品・サービス紹介や、スペックを羅列しただけの情報だけでは消費者に実際のアクションを起こさせるにはもはや不十分。商品、サービスに関わる 「物語」 を伝えることで 「共感」 してもらうこと、ユーザーとの感情的なつながりを獲得することが大切になってくるというわけです。

その商品、サービスが生みだされるまでの物語、その商品、サービスによって生まれた物語などなど...... 物語はどの企業にも必ず存在します。企業内にあふれる物語を見つけ出し、伝えること。それが今、企業が行うべき情報発信であり、それを容易に行うためのマーケティングツールとして Blog は実際に役に立ちます。

まずは物語を見つけ出すところからやってみては?

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