Firefox 22 で予定されていたサードパーティ Cookie のデフォルトブロックは延期

Firefox 22 で有効になる予定だった、「サードパーティ Cookie のデフォルトブロック」 がより詳しいデータの収集、解析を行うためとして延期になりました。

Firefoxつい先日、5月 14日にFirefox 21 が正式にリリースされましたが、これと同時に Beta Channel に移行した、次バージョン、Firefox 22 (正式リリースは 2013年 6月 25日予定) で加えられる予定の大きな変更に、「サードパーティ Cookie のデフォルトブロック」 がありました。

しかし、この変更に対する影響が大きいことから、もう少しデータを収集し、解析するため、この変更が延期されたとのこと。

経緯に関しては、現 Mozilla Corporation の CTO、Brendan Eich 氏の Blog 記事で書かれていますが、

There are many conflicting claims about how this patch will affect the Internet. Why debate in theory what we can measure in practice? We are going to find out more and adjust course as needed. This is the essence of the release test cycle.

On Tuesday we did two things:

  • The patch has progressed to the Beta release channel for Firefox 22, but it is not "on" by default there. This allows more people to test the patch via Firefox's "preferences" (AKA "options") user interface, and avoids an abrupt change for site owners while we work on handling the hard cases.
  • The patch remains in the Aurora channel for Firefox, where it is "on" by default. This gives the patch better ongoing test coverage and facilitates A/B testing.

C is for Cookie | Brendan Eich から引用

簡単に言えば、最初に書いたとおり、この変更はかなり影響が大きいから、もう少しテストに時間をかけた方がいいよねっていうお話。

Firefox 22 では、この修正に関するパッチ自体は組み込まれますが、デフォルトでこのパッチは無効になっており (つまり、サードパーティ Cookie がブロックされず)、ユーザーは設定メニューからパッチを有効にすることでテストが可能です。

現在、Aurora Channel (プレベータ版) で公開されている、Firefox 23 で、このパッチはデフォルトオンにされていますので、この 2つを使い分けることで、A/B テストも容易に行えますよと。

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