Firefox の最新版、Firefox 28 が正式リリースされ、自動更新も提供開始されました。Android 版も同時公開。
CSS 関連では、Flexbox によるマルチラインレイアウトに対応しました。また、Firefox 28 for developers を見ると background-blend-mode
プロパティのサポートや疑似要素における :hover
疑似クラスのサポートなどが行われていますが、前者はデフォルトでは無効。後者は実装が完了していないようです。
HTML5 関連では input 要素に対する type="color"
、type="number"
が実装されましたが、デフォルトでは無効になっています。その他、VP9 でエンコードされたビデオの再生が可能になっています。
Flexbox によるマルチラインレイアウト
Flexbox によるマルチラインレイアウトに関しては、過去に書いた下記の記事に Flexbox の最新版仕様に基づいた解説をしていますのでご参考まで。
background-blend-mode
プロパティ
background-blend-mode
プロパティについては、下記の記事で解説しています。layout.css.background-blend-mode.enabled
を true
にすることで試すことができます。
type="color"
、type="number"
の実装
input 要素に対する type="color"
、type="number"
の実装については、Firefox 28 が Nightly としてリリースされた際に下記の記事を書いています。
Firefox 28 では dom.forms.color
を true
にすることで試すことができます。
疑似要素における :hover
疑似クラスのサポート
Selectors Level 4 では、下記の通り、すべての疑似要素に対して :hover
ユーザーアクション疑似クラスが使えるよ。となっています。
The :hover pseudo-class can apply to any pseudo-element.
9.1. The pointer hover pseudo-class :hover : Selectors Level 4 から引用
具体的な記述としては例えば、
p::before:hover { color: red; }
みたいな指定ですかね。
疑似要素と疑似クラスの記述が逆の状態、つまり下記のような記述であれば以前から何ら問題なく使えますが、こちらは 「p 要素に対して :hover
した時の ::before
疑似要素」 にマッチするのに対して、Selectors Level 4 での記述は 「::before
疑似要素に対して :hover
したとき」 というマッチの仕方になりますので、意味が異なります。
p:hover::before { color: red; }
と、理屈上はそうなのですが、実際にはまだサポートが完了していないようですので、動作していません。この辺、実装の経緯を詳しく見られていませんので曖昧な感じで恐縮ですが。
その他、セキュリティアップデート
その他、緊急 5項目を含む、計 18項目にわたるセキュリティアップデートが行われています。