Google Chrome の最新版となる、Chrome 56 が正式にリリースされました。
このバージョンでは、HTTP で接続した (SSL で保護されていない) ページにパスワード入力欄 (input type="password"
) が存在する場合、アドレスバーに 「このページは保護されていませんよ」 という警告を出すように変更されています。
Firefox が去年の年始に、Firefox 46 以降で採用した方法 (下記参考記事) と同じ警告の仕方ですが、Firefox でも先日正式リリースされた Firefox 51 ではこの警告がデフォルトで有効になっているほか、次の Firefox 52 ではもう少し明確な警告を出すようになる (後述) など主要ブラウザではセキュアでない接続におけるパスワード入力に対する警告がスタンダードになってきました。
アドレスバーで警告
ということで、試しにわざと SSL で保護されていない場所にパスワード入力欄を作成して、Chrome 56 でアクセスしてみましたが、下記のようにアドレスバーで警告が表示されました。
サーチコンソールからも警告が
この Chrome 56 における変更に伴い、サーチコンソール (Google Search Console) からも警告が来るようになっています。SSL で保護されていないページにパスワード入力欄があるページが見つかると、下記のようなメールが届くようです。
Firefox でも同様の警告が
前述した参考記事でも書きましたが、Firefox では昨年の 2月に Aurora Channel としてリリースされた Firefox 46 以降で、同様の警告を出すように変更が加えられていましたが、その時点では about:config を開いて security.insecure_password.ui.enabled
の値を true
にしない限りは有効になっていませんでした。
しかし、先日正式版としてリリースされた Firefox 51 からは、この設定がデフォルトで有効になっていますので、下記のように SSL 保護されていないページにログインフォームなど、パスワード入力欄があると警告されるようになっています。
一方で SSL で保護されたログイン画面を表示してみると、下記のように警告は消えました。
なお、次のリリースとなる Firefox 52 においては、下記のようにアドレスバーでの警告に加え、パスワード入力欄自体に警告を表示するようになる予定です。
SSL で保護されていないページにログインフォームなどを置くケースは基本的にはないと思いますが、もし該当するページがある場合は早めの対策が必要かと思います。
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