normalize.css 6.0.0 がリリース、作者の意見的意味合いが強かったスタイル定義を削除

normalize.css 6.0.0 のリリースで、それまで入っていた、純粋なブラウザ間の差異を吸収する目的からは少し外れた "opinionated" なスタイル定義がすべて削除されました。

所謂、リセット CSS (Reset CSS) の一種である 「normalize.css」 は、Web 制作界隈の方々にとっては馴染みのあるスタイル定義集で、お世話になっている方も多いのではないでしょうか。

先日、この 「normalize.css」 の最新版として、「6.0.0」 がリリースされましたが、作者である Jonathan Neal 氏の意見的意味合いが強かったスタイル定義がすべて削除されるなど、比較的大きな修正が入っています。

normalize.css

主な変更点は下記のリンク先で確認できます。

「opinionated」 をひとことで訳すのが難しいんですが、要するに純粋にブラウザ間の差異を取り除くためのスタイル定義ではなく、「こうしておいた方が便利だよね」 ですとか、「見た目的にいいんじゃないの」 といった、「こうしておいた方がいいと思う」 という作者の方の考えが入ったスタイル定義。

元々コメントとして (opinionated) とことわりが付いていたスタイル定義が、今回すべて削除されました。また、abbr[title] に関するスタイル定義が追加されています。

今回の修正は、ユーザエージェントスタイルシートの指定をなるべく活かしつつ、ブラウザ間の差異を吸収しようという normalize.css 元々の考え方をさらに追求した形かと思われます。

それ程大きな影響がある修正はないと思いますが、利用時に今までよりも自分で指定しないといけない項目が増えた可能性がありますので、特に既存 CSS 内の normalize.css 部分だけ 6.0.0 に差し替えるなんて場合は念のため確認が必要かもしれません。

記事をここまで御覧頂きありがとうございます。
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