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Web デザイナーに求めたい 5つのこと

趣味として Web サイトを作っている場合は置いといて、仕事として Web サイト制作に携わる Web デザイナーであれば、今後、最低限これくらいは押さえといて...

趣味として Web サイトを作っている場合は置いといて、仕事として Web サイト制作に携わる Web デザイナーであれば、今後、最低限これくらいは押さえといて欲しいなということをえらそうに書いてみます。

個人的にスキルが 「デザイン」 よりも 「コーディング」 に偏っている傾向があるので、内容的にはコーディングに関係する話が多くなっているかもしれませんけど......

1、DTP 脳からの脱却

DTP の延長で作られる Web サイトデザインの中にはフォントサイズやテキストの量が決め打ち前提で作られているデザインも少なくありません。それが悪いとは言わないんですけど、現在の Web 制作においては、CMS を始めとした他のプログラムとの連動やアクセシビリティを念頭に、柔軟性のあるデザインが求められます。

自分の思い描いたとおりにデザインをコントロールしたいという気持ちはわからなくはないのですが、DTP のように見た目を完全にコントロールできるものではない (というかすることに意味がない) という認識は必要なんじゃないかと思います。まあ、Flash 使うとかでコントロールするって言う方法もありますけどね......

2、XHTML + XSLT の習得

ここ最近、HTML コーディングのメインストリームは XHTML に完全にシフトした感があるくらい、XHTML は一般的になったと思います。特に Blog が爆発的に普及しだしてというもの、Movable Type を始めとした Blog ツールのテンプレートがデフォルトで XHTML を使用していたことも急速に XHTML が広まった大きな理由のひとつだと思います。

しかし、はっきり言って多くの人が XHTML を使う意味を理解していないというのが実感。HTML と書き方がちょっと違うやつくらいにしか思っていない人多いんじゃないですかね。

では、XHTML を使う最大のポイントは何なのかといえば、それは 「XSLT が適用できるということ」 ですよ。

XHTML (or XML) + XSLT + CSS という組み合わせは今後数年を見た時に Web コンテンツ制作において必須のスキルになるんじゃないかと思っているわけですが、例えばサーバサイドで XSLT プロセッサを提供し、1つの XHTML (or XML) データを元データとして、アクセスしてきたデバイスやユーザエージェントによって XSLT を振り分け、出力フォーマットを最適化することでクロスプラットフォームな Web サイトを構築するとか、色々活用の場は広がりそうです。※1

コーディングに用いる言語に関しては XML が一般的になって、そちらにシフトしていくような予感もしますが、XHTML も 1.1 が本格的に活用されるようになれば、その後かなり長く利用され続けると思いますので、今後は現在の HTML or XHTML1.0 から XML or XHTML1.1 っていう選択肢に変わっていくんじゃないかなと。※2

3、TABLE vs CSS なんて議論に参加しないこと

いまだに table レイアウトでコーディングするか、CSS を使うべきかなんてところで悩んだり、議論したりしている光景を見かけたりしますが、今ってもうそんなこと言ってる時期じゃないですよ。

この手の話の時によく聞くのが、table レイアウトの方が見た目のコントロールがしやすいとか、CSS だとブラウザのサポートが云々と言った話。誤解を恐れず言いますが、単純にブラウザでの見た目を考えるだけなら、正直なところ Valid な (X)HTML なんて書かなくたって問題ないんです。table レイアウトでも OK だし、CSS で文書構造と見た目の分離なんてまったく必要ないし、<div> タグ連発で醜いソースを書いたって無問題。

なんですが、「ブラウザでの見た目」 さえ問題なく作れていれば Web デザイナーとして OK なんて思ってたら取り残されますよきっと...... いや多分。

先にもちょっと触れましたが、今後の Web サイトは、様々なデバイス、ユーザーエージェントによるアクセスへの柔軟な対応、様々なプログラムとの連動やコンテンツリミックスなどを視野に入れながら設計していかなければいけなくなるでしょう (というよりすでになっている) 。その際に、文書構造と見た目を分離、またソースをコンパクトにして (X)HTML 文書の再利用性を高めておくことは必然。そのためには Semantic なマークアップも必須でしょうから、普通に考えれば table レイアウトなんて選択肢はないんじゃないかなと。

4、木を見て森を見ずにならないバランス感覚

CSS を使いましょうとか言うと、今度は <table> タグを使っちゃ駄目だとばかりに、表データとしてマークアップするのに妥当なコンテンツまで table を使わないようにしようとしたり、画像にすれば簡単なものを何でも CSS で表現しようとしたりとなんか変な方向に突っ走る人が稀に存在するわけですが、常に物事の本質はどこなのかというのを意識することはとっても大事だと思います。

5、客観的視点とコミュニケーション能力

と、ここまで書いてきてなんですが、仕事でやっている以上はクライアント様があっての Web サイト制作。Web の最先端に精通していますなんていうクライアントは稀として、普通のクライアントにとって重要なのはやっぱりブラウザでの見た目。どんなブラウザで見ても同じにして欲しいなんて希望も当然のことですし、HTML か XHTML かなんてことはほとんど関係ないです。

そんな時に、「いや、Web 標準っていうのはですね」 とか鼻息荒く熱弁をふるったってまったく意味なし。クライアントの希望や、将来的な展望、予算などを考慮しつつ、最適な方法を探っていくためには、最先端をしっかり理解しつつもクライアント目線で物事を考えてプランを示し、かつそれを説明して納得してもらうだけのコミュニケーション能力が求められます。まあ、当たり前といえば当たり前のことなんですけど。

これと同じようなことで、プログラマーさんなど、同じ案件で共同作業する他職種の人とのコミュニケーション能力とかも大切になりますね。Web デザイナーのみで完結する案件は減っていくと思いますので。

さてなんだか、思うがままにつらつらと書いていますがこの辺で。あと、ここに書いていることなんか当たり前じゃん、全部兼ね備えてますよという方...... ウチで働きませんか?

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※1
さらに、XHTML の XML としての利点を活かすなら、XHTML + SVG なんてあたりも押さえておけるとなおよしですね。

※2
IE が 7 になっても 「application/xhtml+xml」 をサポートしていないってところがなんとも微妙ですが...

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