去る 2月1日に開催された 「XHTML+CSS (r)evolution, 2nd」 。残念ながら私は参加できなかったのですが、どうやらサイバーガーデン益子さんのプレゼン内 (スライド資料 / 音声データが公開されています) で、当サイトの 「CSS3 セレクタ チートシート」 を参考資料として取り上げてくださったようで恐縮至極な今日この頃。
公開されているスライド等は CSS3 に関してとても勉強になる内容が詰まっていますので、ぜひアクセスしてみることをオススメしますよ。
で、プレゼンの中で益子さんもおっしゃってますが、CSS3、及び XHTML1.1 からの変更点として最も大きいのが、モジュール化という概念を取り入れ、各構成要素が細分化される形で定義されているということ。
XHTML にしても CSS にしても様々な機能を盛り込んでいった結果、その仕様はかなり重たい仕様となっています。このままでは各デバイスやソフトウェアが実装する際に負担が大きく、開発に時間がかかってしまうだけでなく、現状のように各ベンダが独自の都合によって中途半端に仕様を実装したりということが原因で利用者側 (コンテンツ制作者も含めて) に不便が発生するなど、色々と不都合が生じてしまいます。
そこで、仕様の各構成要素をモジュール化することで各ベンダは自分が開発するデバイスやソフトウェアの使用環境に合わせたモジュールを選択した上で、必要十分な実装を行うことが可能になったり、ユーザー側でも選択肢が広がるなど、様々なメリットを享受できるようになるというわけですね。
実際、XHTML1.1 に先行して勧告された 「XHTML Basic」 は主に携帯電話などの携帯端末をターゲットとした XHTML ファミリーであり、これをベースに策定された 「XHTML Mobile Profile」 などを含む携帯端末向けの通信プロトコル 「WAP2.0」 はすでに各キャリアでサポートされ携帯端末向けコンテンツ制作の幅を広げるのに役立っています。
PC 向けの Web サイト制作などにおいて、XHTML1.1 はまだまだ一般的ではありませんが、今後に備えて今のうちからチェックしておくといいかもしれません。といっても、XHTML1.1 が勧告されたのって 2001年なんですけどね...... CSS も 1996年に Level 1 が勧告されてから 10年。本格的に使用されるようになったのはここ最近ですから、長い目で見守る必要はありそうですが。