今年 4月6日に 「Working on HTML5.1 - W3C Blog」 というエントリーが W3C 公式 Blog に投稿され、2016年 9月には HTML 5.1 を勧告として公開する計画がアナウンスされましたが、これに関連して先週末、下記の通り、現在最新の HTML 5.1 Working Draft を勧告候補(CR - Candidate Recommendation) に移行する提案(CFC - Call For Consensus)がされた旨、公式 Blog にてアナウンスされました。
元々、HTML5 の勧告スケジュールとして公開されていた 「Plan 2014」 内で、HTML 5.1 については 2016年第4四半期 (2016 Q4) に勧告というスケジュールが公開 (該当箇所は下記リンクを参考) されていたため勧告時期については計画通りなのですが、プロセス上、勧告候補については 2015年第1四半期 (2015 Q1) に公開されていなければならない予定で、最終草案(LC - Last Call Working Draft) の公開予定とあわせて、大きく計画からは遅れてしまっていました ※1。
なので、前述した今年 4月の 「9月に予定通り勧告する」 という発表時点で、かなり無理矢理なスケジュールをぶっ込んできた感はありましたが、その際にも、「6月中旬には勧告候補を公開しないといけない」 と書かれていましたので、ひとまず予定通り動いていることだけは確かなようです。
あわせて同 Blog エントリー内で、下記の通り、「数週間以内には HTML 5.2 の First Public Working Draft (FPWD) を公開する予定」 とのアナウンスもされています。
In the next couple of weeks we will propose a First Public Working Draft of HTML5.2.
まぁ HTML 5 の仕様については、「WHATWG HTML Standard」 の方を見ていれば事足りるので、W3C の仕様についてはこと細かに追いかける必要はあまりないとも思うのですが、一応、今年 9月に HTML 5.1 勧告というひと区切りが予定通りありそうということだけ覚えておいてもいいかもしれません。
※1 実際には計画発表後に勧告プロセスが変更されて LC と CR が統合されていますので LC はなくなっています(参考記事)。