Firefox の最新版、Firefox 24 が正式リリースされ、自動更新も提供開始されました。
media.webvtt.enabled
を true
にする必要はありますが、HTML5 で策定中の新要素、track 要素に対応したほか、同時にリリースされた Android 版では、デスクトップ版では Firefox 22 でデフォルト有効になっていた、WebRTC をサポートしました。
track 要素は、動画ファイルや音声ファイルに対して、それと同期する外部のテキストトラックを埋め込むための要素です。例えば英語音声に対して、日本語字幕を提供するとか、閲覧者が聴覚障がい者の方など、音声が利用できない場合に対するテキストトラックを提供したりといったことが可能です。
同時にリリースされた、Android 版ですが、こちらは色々と新機能が追加されています。
例えば、シェアボタンから簡単に各 Web サービスにリンクをシェアしたり、Android ビーム でタブを他のデバイスに送信したりといったことも可能です。
また、リーダーモードの時、画面の明るさの選択肢に、時間帯に応じて自動的に 「ライト (昼間用)」 と 「ダーク(夜間用)」 を切り替える 「自動」 が追加されました。
さらに、デスクトップ版では Firefox 22 でデフォルト有効になっていた、WebRTC をサポートしました。WebRTC は、Web 上でリアルタイムコミュニケーション機能を実現する標準仕様で、現在 W3C で策定中です。
WebRTC 1.0 仕様に含まれる PeerConnection や、Media Capture and Streams (GetUserMedia) などの JavaScript API と、HTML5 video / audio 要素などを組み合わせることで、ブラウザ間の音声、ビデオ通話やファイル共有、その他、リアルタイムな双方向通信を利用したアプリケーションの開発が行えます。P2P による複数端末間の相互接続が可能になる点も、WebRTC の特徴です。
WebRTC については、Firefox 22 のリリース時に、もう少し詳しく書いていますので、下記の関連エントリーをご覧ください。
ということで、Firefox 24 の正式リリースに伴い、Firefox 25 が Beta Channel に、Firefox 26 が Aurora Channel に、Nightly が Firefox 27 へとそれぞれ移行しています。