いや、もうタイトルで言い切ってるんですけども、大手のアフィリエイト・サービス・プロバイダ各社は、HTTPS による広告配信に未だ対応していないところが多く、当 Blog のように Web サイトを SSL 対応させた際にそのままでは混在コンテンツ (Mixed Content) が発生してしまいとてもやっかいでした。
2016年にもなっていつまで対応しないんだよ、いい加減対応しろ...... もとい、そろそろ対応して欲しいなぁと思っていたらバリューコマースさんがやっと SSL に対応したそうです。ついでに他のアフィリエイト・サービス・プロバイダさんも調べてみたら A8.net さんもいつの間にか SSL 対応していましたという話。
バリューコマース
利用者数や認知度では後述する A8.net さんと並んで最大手アフィリエイト・サービス・プロバイダだと思います。私も以前から利用していますが、SSL 対応がされないことでこの Blog のように HTTPS で配信している Web サイトでは使い勝手が悪かったのですがやっと対応してくれました。
SSL に対応したソースコード
SSL に対応したバリューコマースさんのバナー広告ソースコード例は下記のような感じになります。iframe 要素に script 要素の組み合わせ、JavaScript 未対応環境に対しては noscript 要素内の img 要素が配信されます。
<iframe frameborder="0" allowtransparency="true" height="250" width="300" marginheight="0" scrolling="no" src="//ad.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/htmlbanner?sid=***&pid=***" marginwidth="0"> <script language="javascript" src="//ad.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/jsbanner?sid=***&pid=***"></script> <noscript> <a href="//ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=***&pid=***" target="_blank" rel="nofollow"> <img src="//ad.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/gifbanner?sid=***&pid=***" height="250" width="300" border="0"> </a> </noscript> </iframe>
script 要素に language 属性が付いているのがいつの時代だよというクソコー...... もとい、歴史を感じさせる味わい深いソースコードですが、画像の URI はスキーマが省略され、SSL で保護された Web ページにおいては HTTPS で配信されます。
これで安心して SSL で保護された Web ページに広告バナーを貼ることができますね。
その他のアフィリエイト・サービス・プロバイダ
気になったのでその他の有名どころアフィリエイト・サービス・プロバイダ各社のソースコードも確認してみました。
A8.net
A8.net さんは利用者数では最大手だと思いますが、ここも長らく SSL に対応していなくて使い勝手がよくありませんでした。ところが今回、ソースコードを確認してみると SSL 対応されていましたよ。
私の記憶が確かなら、1、2ヶ月くらい前に確認したときは、まだ SSL 対応がされていなかったと思うので、ここ最近対応したんじゃないかと思いますが、もっと前からだったらすみません。私が気がついていなかっただけですね。まぁ結果オーライですが。
ソースコード自体は img 要素に a 要素の組み合わせっていうシンプルなもの。1px × 1px の画像は所謂ビーコンです。
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=****" target="_blank"> <img border="0" width="468" height="60" alt="" src="https://www25.a8.net/svt/bgt?aid=****&wid=****&eno=****&mid=****&mc=1"> </a> <img border="0" width="1" height="1" src="https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=****" alt="">
どちらも画像は HTTPS で配信されていますので、SSL で保護された Web ページでも使用できます。
A8.net さんとバリューコマースさんが対応してくれれば、ほとんどの場合困らない感じになると思いますので、この 2社が SSL 対応してくれたのは非常にありがたいです。
LinkShare(楽天リンクシェア)
LinkShare さんも調べてみましたが、下記のサンプルコードをみてわかるとおり、残念ながら画像配信に使用されているドメインが SSL 未対応のため SSL で保護された Web ページでは使用できません。あと、IMG
って大文字で書くのやめろ。
<a href="http://linksynergy.jrs5.com/fs-bin/click?id=****&offerid=****&type=*&subid=*"> <IMG alt="****" border="0" src="http://www.example.com/banner/****.gif"> </a> <IMG border="0" width="1" height="1" src="http://ad.linksynergy.com/fs-bin/show?id=****&bids=****&type=*&subid=*">
AFRo
AFRo さんも普通にソースコードを取得すると下記のように SSL 未対応のソースコードしか取得できません。
<a href="http://www.cross-a.net/x.php?id=****&m=****&pid=" target="_blank"> <img src="http://ad3.cross-a.net/****/300x250.gif" alt="" style="width:300px;height:250px;border:none;" /> </a>
ところが、試しに画像 URI の指定を https://
に変えてあげると、実はすでに SSL 対応済みです。
<a href="http://www.cross-a.net/x.php?id=****&m=****&pid=" target="_blank"> <img src="https://ad3.cross-a.net/****/300x250.gif" alt="" style="width:300px;height:250px;border:none;" /> </a>
まぁこれ、ソースコードの改変なので規約上駄目なんですけど、対応しているなら HTTPS でも利用できるようにしてほしいものです。
ということで、まだ一部未対応のアフィリエイト・サービス・プロバイダもありますが、最大手と言っていい A8.net さんとバリューコマースさんが SSL 対応してくれたので個人的にもとても助かりました。