前回に引き続き、Amazon Web サービスを体験してみる第 2回。今回は AWS の基本的な部分を簡単に説明してみようと思います。
まず、前回も書きましたが、AWS [REST] は簡単に言ってしまえば 「ある決められた形でリクエストを送ると、その結果を XML で送り返してくれる」 というものです。ではその 「決められた形」 とは?って部分を最初に説明してみしょう。
※ この記事は 2005年 5月に書かれたものです。(参考エントリー)
AWS へのリクエスト方法
まず、基本となる AWS [REST] 形式でのリクエスト URI ですが、下記になります。
http://xml-jp.amznxslt.com/onca/xml3
で、この URI に 「?」 から始まる各種パラメータをくっつけて渡してあげることで AWS からデータを渡してもらうことになります。そのパラメータというのが下記。代表的なものを挙げておきます。なお、各パラメータは 「&」 でつなぐことで必要なリクエストを送ります。
t= | Amazon アソシエイト ID |
---|---|
dev-t= | 登録 ID (デベロッパー・トークン) |
type= | 取得データのタイプ (lite: 簡易版 / heavy: 完全版) |
page= | 見たい頁の番号 |
mode= | 検索する商品のジャンル |
f= | XSLT スタイルシートの URI |
sort= | 並び替えの指定 |
locale= | 国コード。日本は 「jp」 |
BrowseNodeSearch= | 検索する商品の小ジャンル |
AsinSearch= | ASINを指定しての商品検索 |
KeywordSearch= | キーワードを指定しての商品検索 |
BlendedSearch= | 全商品を対象にキーワード指定で商品検索 |
WishListSearch= | ウィッシュリストの検索 |
ListManiaSearch= | リストマニアの検索 |
ActorSearch= | 俳優・女優名からの検索 |
ArtistSearch= | アーティスト名からの検索 |
AuthorSearch= | 著者名からの検索 |
DirectorSearch= | 監督名からの検索 |
ManufacturerSearch= | 販売元からの検索 |
さらに 「mode=」 として指定できる Amazon.co.jp の商品ジャンルが下記。
本 | books-jp |
---|---|
洋書 | books-us |
CD | music-jp |
クラシック CD | classical-jp |
DVD | dvd-jp |
ビデオ | vhs-jp |
エレクトロニクス | electronics-jp |
ソフトウェア | software-jp |
ゲーム | videogames-jp |
ホーム & キッチン | kitchen-jp |
おもちゃ & ホビー | toys-jp |
実際にどんな感じで使うかというと、例えば 「和書」 から 「コンピュータ・インターネット」 ジャンルの売り上げランクをデータタイプ 「heavy」 で取得したい場合は......
http://xml-jp.amznxslt.com/onca/xml3? t=アソシエイトID &dev-t=登録ID &type=heavy &page=1 &mode=books-jp &f=xml &locale=jp &BrowseNodeSearch=466298
のようにします。実際には改行、スペースなどは無しで記述してください。
アソシエイト ID と登録 ID はそれぞれ取得したものを。「page=」 は検索した結果が複数ページにわたる場合にどのページを参照するかなのですが、売れ筋トップから表示したいのなら 「1」 を指定。
「f=」 は後で説明する XSLT スタイルシートの URI を記述しますが、「xml」 と指定すれば生の XML データが返ってきます。「locale=」 は日本なので基本的に 「jp」 固定で。
「BrowseNodeSearch」 の 「466298」 は 「コンピュータ・インターネット」 を表しますが、これは実際の amazon.co.jp の該当ジャンルの URI を見ればわかります。
返ってきた XML データはそのままではよくわからない状態なので、次はこのデータを普段見慣れている XHTML の形に変換する方法を解説してみようと思います。